異呆人

ノンフェータルなペシミズム

随想

ご縁があれば

私は物事について、理に適っていることと、タイミングが合っていることが大切だと思っている。 大前提として論理的な裏付け、理屈、エビデンスがあることが重要だと思っているが、どれほど理屈の上で正しいことでも、時期を逸していたら上手くいかないもので…

人生は不平等

このコロナ騒ぎに絡んで、ZOZOの創業者の前澤さんが、「ひとり親応援基金」として私財を投じて10万円を1万人に配ったそうである。 日本全国のひとり親の数からすれば微々たるものかもしれないし、前澤さんからすれば10億くらいでは懐は痛まないのかもしれな…

そうまでして生きていたいか

「生きるべきか死ぬべきか」 ハムレットではないが、若い頃はずいぶん考え込んでいた。 自縄自縛と言われるほど、考えすぎて身動きが取れなくなっていたようなものだが、それはやはり私にとってスルーできる問題ではなかった。 言うほどの何かがあったわけで…

どうあっても埋まらない溝

妻子を義実家に帰して1ヶ月以上が経過した。 平日、1人で過ごすことについては、何ら問題ない。 というか、気楽でいい。 仕事して、家帰って、適当にゲームしたり、ネットを漂流したりして、寝る。 それだけ。 1人だと料理を作ること自体がコストパフォーマ…

いい言葉

久々にいい言葉に出会った。 「いい言葉」と言っても、「良いことを言った」という意味ではないし、「上手い言い回しだった」という意味でもない。 ニュアンスとしては「美しい言葉」というものに近いだろうが、単語そのものが多くの人が使っているものと違…

なにものにもなれない私(たち)へ

子供の頃、一番なりたくなかった職業は、サラリーマンだった。 特に営業職にはなりたくなかった。 勝手なイメージではあるが、理不尽な要求に応えねばならなかったり、筋の通っていないことでも自分が謝らなければならないような場面がたくさんあると思って…

安定と成長との輪廻

わりと下を向いて歩くことが多い。 坂本九に諭されそうだが、性分なので仕方がない。 俯き加減に歩くとか、そういう情緒的なことではない。 地面を見て歩いている。 特にタイル。 色の違うタイルがあると、必ず同じ色のタイルだけを踏んで歩きたくなる。 い…

いまひとたびの孤独を

この週末、関東は晴天が続いている。 3月に入ってから、暖かったり、寒かったり、雨が降ったり、時折みぞれに変わったりするいかにも春の始まりらしい天気だったが、文字通り春分を境に本格的な春がやってきた趣がある。 晴天が好きだ。 多くの人がそうであ…

再考する

先日、書き上げた記事を誤操作で消してしまった。それなりに長く書いたし、それなりにまとまった内容にもなったと思ったので、消してしまった直後は呆然としてしまったが、しばらくしてジワジワと納得感のようなものが湧いてきた。どこかに書いてあると思う…

あなたもわたしもだれかのだれか

妻の従兄弟の結婚式で、小旅行をしてきた。 0歳児を連れて、飛行機に乗っての旅行というのもなかなか大変ではあるが、加えて義父と義理の祖父も同じ旅程で行くことになり、道中の交通や宿の手配を私が行なったので、それはそれはなかなかの手間となった。 手…

三つ子の魂と箱庭と擬人化

懸命な読者諸兄ならご存知のことと思われるが、「三つ子の魂百まで」ということわざは「幼いときに学んだことは大人になっても忘れない」という意味ではない。 これは「幼いときの性格は大人になっても変わらない」という意味で、持って生まれたものはそうそ…

酔い歩く

友人の結婚パーティで地元に帰っていた。 夜行バスで向かい、夜行バスで帰ってくる強行軍。 別段そうする意味はないのだが、夜行バスでぶらっと行きたい気分だったのと、ついでに節約といった具合である。 パーティ自体はアットホームで良かった。 中学、高…

涼しい顔してるとよく言われる

私は徒歩1時間くらいまでなら歩けると思っている人で、徒歩30分までなら躊躇なく歩く。30分を超えると、その後にやることや当日の天候などを考慮する。まぁ、大抵の場合は結局歩くのだが。これはもちろん私が交通費をケチるからということもあるが、単に陸上…

ものおもふ時間

一人でボーっと考えごとをする時間がなくなったなと思う。少なくなった、というより、なくなった。目の前に考えなければならないことが山積していて、余裕がないということが理由の一つである。以前は考えるヒマがないくらいがいいと思っていた。私の場合、…

言わないことと言えないこと

会社に行くときは私鉄とJRと地下鉄を乗り継いでいる。大体、私鉄に乗っている時間が数分程度、JRに乗っている時間が1時間ほど、最後の地下鉄が15分ほど。乗る車両は概ねいつも決めていて、降りる駅の階段の位置などは気にせずに、空いている車両に乗り込む。…

酔っていたい

最近、毎日晩酌をしている。たくさん飲むわけではない。350mlの缶ビールを1本だけと決めている。それでしたたか酔えるほどアルコールに弱くはないが、まったく酔わないほど強くはない。アルコールが入って、自分の身体が平常時から変化していると感じられる…

混ざり合った世界から取り出す

夢を追いかけることの素晴らしさを謳ったものはいつの世にも溢れている。私はやりたいこととか夢みたいなものがない人間なので、どちらかというとそういうフレーズには辟易してしまう。「やりたいことを見つけよう」とか「夢を諦めないで」といった文言を見…

悲観主義者の傍観

川崎での通り魔の事件といい、池袋での事故といい、本意でない死というのは痛ましい。 死の先が実のところどうなのかということはさておき、本人にとっても、あるいは遺族となってしまった人にとっても、恐らく準備のできていないことだったのだろうから、心…

身内と他人

とある世間話の延長線上で、仕事相手の女性が自分の母親が亡くなったときの弟の対応を非難していた。母親の危篤の連絡を弟にしたのに仕事を抜け出さず、遠方だったので翌日に来たときにはすでに亡くなっていたそうである。仕事をしていたがために親の死に目…

人付き合いの技術

久しぶりに出張に出ている。 まだ引き継ぎの終わっていない取引先があるので、それを整理するためである。 子供が幼いので家を長期間空けることに抵抗はあるが、そうでなかったとして残業続きで帰宅は22時頃という有様なので、さして家事育児の役には立たな…

死ぬ権利

常々このブログには記しているが、私は死ぬということをおそらく多くの人ほどネガティブには捉えていない。 もちろんあらゆる可能性を失うという意味で、死は人生で最も忌避すべきイベントではあるのだが、死そのものはそれほど大きな苦痛を伴うものではない…

止まった時間の中で

残った数少ない担当取引先を後輩に引き継いでいるとき、先方の社長から「うちを担当してもらってどれくらいになりますかね」と言われた。 「5,6年くらいになりますかね」と私はなんとなくの計算で答えた。 わりと営業担当の入れ替わりの激しい業界で、5,6年…

いろんな人がいるもんだ

人間の認識というのはつくづく面白いなと思う。身の回りにもいろんな人がいるし、ネット上での付き合いだけの人にもいろんな人がいるし、あるいは付き合いはなくて一方的に知っているだけの人にもいろんな人がいる。似たような境遇の人でも、生きているうち…

人間の成れの果て

最近よく付き合いをしている同僚がいる。ちょくちょくブログで書いているが、彼の奥様を含めてご夫婦と交流している。彼らは世間一般的にはマイノリティの価値観で生きているのだが、それを貫いて幸せそうに生活をしているように見えるのがとても小気味良い…

すべての回り道が無駄だというわけではない

今の会社に勤めて7年目になる。 大学を出てから3社目で、たぶん比較的転職の多い経歴だと思うのだが、今の会社が一番長くなっているし、とりあえず今はすぐに転職しようという気もない。 結婚もしたし、世間的に見たら落ち着いたと言われるのかもしれない。 …

眠りに落ちるまで

今日は久しぶりに独りで酒を飲みながらのんびりしている。 とても気分が良い。 惰性に任せてつらつら書きたい気分。 だからあまり推敲しないことにする。 いつもは書いている途中で読み返し、バランスや流れを気にして修正を繰り返したりしている。 それは性…

「死ねない」と「死にたくない」

かれこれ1ヵ月ほど取引先の訪問ができていなかったのだが、先日久しぶりに出張することになった。 ただし内容が後輩の問題対応についての謝罪なので、あまりありがたい用事ではない。 まぁ、それはいいとして。 ついでなので、近くで書類だけ貰わないといけ…

ターミネーターとドラッグとストレス耐性

会社の先輩の送別会があった。 先輩と言ってもグループ会社からの出向社員で、送別会と言っても元いた会社に帰るだけである。 任期なんてないのだが通常よりは長くいた人だと思うし、それだけ出向先のうちの会社への貢献度も高い人だった。 私とは馬が合わな…

そして父になり、しかしまだ父にはならない

先日、第1子が産まれた。 予定日より2週間ほど早かったのだが、母子ともに健康で何よりだった。 これで出生届を出してしまえば、戸籍上は私は父親ということになるだろうか。 もちろんと言うのもおかしな話だが、私にはまだ父となった実感はない。 出産に立…

論理的でないこととの向き合い方

世界が論理的、あるいは理性的でなくなりつつあるなと感じる。いや、もともと論理的でも理性的でもないのだろうけど、そうでない面が目立っているような気がする。 アメリカのトランプ大統領の誕生などはその象徴的な出来事であったわけだが、アメリカに限ら…