異呆人

毒にも薬にもならない呟き

ギターが我が家にやってきた

ギターが我が家にやってきた。

経緯はちょっとややこしい。

会社に楽器を始めた同僚がいる。

お互い中途入社ながらほぼ同期のようなもので、職務上は盟友のような存在である。

彼が一昨年、中古マンションを購入した。

私も何度か遊びに行っているが、都内の利便性の良い環境にある、こじんまりしたマンションである。

なぜかそのマンションには防音室があるらしい。

以前の住人が趣味で施したものだそうだ。

そして彼の奥さんは高校時代、軽音楽部だったらしい。

そんな縁で、彼は新しい趣味として奥さんと楽器を始めたのだった。

 

ちなみに奥さんはドラマーで、彼は新しく始める楽器としてベースを選択したらしい。

なぜかは知らない。

とりあえずそんな話を聞いたとき、私が「そういえば昔、ギターに挑戦して挫折したことがあったなぁ」とこぼしたのだった。

最初に勤めた会社の赴任地が縁もゆかりもない土地で、休みにすることがなくて挑戦したのだった。

ただ元々手先が器用でない上に、練習方法もわからないままに教則本など買って自己流で始めたので、まったく上達せず早々挫折した。

7,8年前の話である。

ギターは引っ越しの際にどこぞで買取に出した。

 

それを聞いた同僚は「一緒にやろうよ!」と勢いよく勧誘してきた。

わりと無趣味な人なのだが、どうやら楽器は性に合ったらしい。

バンド編成の楽器を練習しているなら、メンバーを揃えたくもなるだろう。

私も音楽は好きでカラオケなどはよく行くのだが、楽器は何もできないので何か一つくらい演奏できるものがあればなぁと、ずっと思っていた。

一緒にやるなら諦めはしないだろうし、練習方法とかも教えて貰えるかもしれない。

ただもうそのとき結婚していたので、自分の一存で楽器など買えないなぁと思った。

一応、妻に打診したのだが、「ふ~ん」というあまり好意的でない反応だったので諦めた。

同僚は残念そうにした。

それが1年ほど前の話。

 

そんな経緯があったのだが、先日、同僚が「ギターを貰ってくれないか?」と言ってきた。

彼はマンツーマンレッスンに通ってベースを練習していたのだが、最近はギターも始めたらしかった。

そしてそんな折、生産中止になったギターがネットで格安で中古販売されているのを見て、衝動買いしたらしかった。

もちろん彼はギターを持っているし、なんなら彼の奥さんもギターを持っている。

ついでに言えば、彼はなかなかの恐妻家である。

かくして買ったギターはクローゼットの奥に身を隠すことになった。

どうせ弾けないならまた売るか、いやその前に貰ってくれそうな人に声をかけようとなったようである。

 

買うと言えば許可がいるだろうが、貰うなら構わないだろう。

しかしタダで貰うのも申し訳ない。

そうだ、ギターの代金は払って、妻には借りていることにしよう。

そんな小狡いあれこれを思考して、私はその身寄りのないギターを引き取ることにした。

ちなみに同僚はギターの代金は受け取れないと言い張ったので、押し問答の末に半額で譲り受けることになった。

なかなかカッコいいエレキギターである。

 

ついでに同僚から必要なものをあれこれ教えてもらい、練習方法も教えてもらった。

上手にはできないが、反復練習をして上達を試みることにする。

アンプとか一式はネットで購入し、来週あたりに届く。

弾けるようになったら、同僚とバンドを組んで演奏することになっている。

何か目標があった方が努力するだろうという配慮である。

妻からは「これ以上趣味を増やしてどこを目指してるの?」と言われた。

どこも目指してないのだが、「最高のオールラウンダー」と答えておいた。 

まぁ、器用貧乏も極めればどこかに行き着くだろう。

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