異呆人

毒にも薬にもならない呟き

眠りを妨げるもの

妻から「最近いびきがうるさい」と言われた。

一度や二度ではないのだろう。

「横向きに寝ると、いびきをかきにくいらしいよ」と解決方法までセットでの指摘である。

妻は非難めいたことは言わない人間なので、私が上述したような淡白なセリフではなく、できるだけソフトに伝えようとはしてくれた。

そもそも、指摘するまでに自分の中で葛藤していたはずである。

こちらは申し訳ない気持ちでいっぱいになると同時に、少しショックでもあった。

 

実家では父親のいびきが異常なほどうるさい。

痩せ過ぎで死ぬんじゃないかと心配されている私と違って、父は典型的な肥満である。

体重で言えば、私の1.5倍以上ある。

だから寝ている最中に気道が塞がりやすく、いびきをかきやすいものと思われる。

むしろ、睡眠時無呼吸症候群が心配である。

ともかくも、父親のいびきがあまりにもうるさいので、その迷惑さ加減は承知しているつもりである。

それと同じことを自分がしていたということがショックだった。

ちなみに実家では父親はいびきだが、母親は歯ぎしりが酷い。

昔はそうじゃなかった気がするので、最近ストレスで発症したものではないかと想像している。

父は母の歯ぎしりを、母は父のいびきをそれぞれ非難しあうので、聞いているこちらとしてはむしろ滑稽な気にすらなる。

 

さておき、どうにかしていびきを止めたいのだが、寝ている間のことゆえ、どうしたらいいかわからない。

とりあえず寝るときは横向きに寝るようにしているのだが、私はどうにも仰向けで寝たい人らしく、横向きで寝付いても寝ている間に仰向けに戻っているらしい。

そもそも、口を開けて寝るからだと妻からは指摘された。

これは私も承知している。

電車とか飛行機とかで眠ってしまうときも、みっともなくぽっかり口が開いている。

恥ずかしいのだが、これもどうしようもない。

恥を偲ぶか、人前で眠らないかの二択である。

口を開けて寝てしまうせいで、寝ている間に喉が乾燥する。

そもそも雑菌とかが入ってきやすいので、健康上もあまりよろしくない。

だが、口が開いてしまうものはどうしようもない。

しっかり口を閉じて寝ても、寝たら開くのである。

これは歯列矯正をする前に、出っ歯だったせいではないかと思っている。

あるいは顎の力が弱いからか。

まぁ、自分の力でどうしようもないという意味では、何が原因だろうと同じである。

むしろ、どうにかする方法があれば教えてほしい。

 

そんなわけで、最近は寝るときにとても気を遣う。

もしかしたら妻が異常なほどよく眠るのは、私のいびきのせいで寝つきが悪く、結果的に睡眠時間が短くなるからではなかろうか。

そうだとしたら、私は口をセロテープか何かで留めて寝なければならない。

自分のせいで人様に迷惑をかけるなんて耐えられない。

それが妻だろうと、自分以外の人間であることには違いない。

ただ口を閉じるにしても、私は鼻が詰まりやすいという問題がある。

鼻が詰まっている状態で口を閉じれば息ができない。

以前、副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)で診てもらったことがあるが、私は鼻の穴が変に曲がっていて詰まりやすいらしい。

だから鼻が詰まりやすいこともどうしようもない。

 

あんまり書くと八方塞がりに思えてきた。

いや、実際に八方塞がりなのかもしれない。

たかがいびきだが、されどいびきである。

当分この悩みは解決しそうにない。