異呆人

毒にも薬にもならない呟き

現場仕事とマネジメント

仕事で取引先の新規開拓のプロジェクトを進めている。

通常は営業マン各個人がそれぞれに新規開拓を行うのだが、進捗が鈍ってきたのでもっと効率的かつ効果的に進められないかと始まった計画である。

私と同期のような仲の良い同僚と2人で中心になって進めている。

余談だが、この同僚とは非常に良い関係を築けている。

2人ともタイプは違うのだが、スタンダードなタイプの営業マンではない。

そして2人ともタイプは違いながらも同じ方向を向いて仕事ができるので、安心して任せたり任されたりすることができる。

私心がないというか、良い意味で会社のために仕事ができるし、それが最終的に自分たちのためになると考えている。

理想があって、そこに向かって一緒に進める仲間がいるというのは心強いことである。

 

さておき、そのプロジェクトでは同僚と2人で大体の内容を話し合って、部長に報告・相談しながら進めていき、実際に実行する段階では後輩たちを交えながらやっている。

で、最近部長から「実際に動くときは後輩たちに任せていいからな」と、よく言われる。

確かに、私と同僚は肩書きの上では主任クラスだが、管理職ではないので普通のプレーヤーと何も変わらない。

だから取りまとめをすることはあっても、任せっきりにすることはなく、自分たちも一緒になって動くことがほとんどである。

すごくざっくり言えば、「それを少しずつ変えていくように」ということなのだろう。

いずれどちらか、あるいは2人ともが課長になっていかなければならない。

今の会社は、すべての部署で部長の下に課長がいないのである。

それくらい小さく、歴史の浅い会社なのだ。

だからこれからマネージャーになっていくにあたって、現場の細々したことはもっと後輩に任せるようにということなのである。

しかし、私は仕事を人に任せることが非常に苦手である。

言い過ぎにはなるが信用しきれないと言ってもいいし、指示だけして自分が動かないことに罪悪感があると言ってもいい。

 

以前にリーダーシップについて、下のような記事を書いたことがあった。

そこで私は自分の考えるリーダー像について述べている。

syuten0416.hatenablog.com

私はリーダーは人の上に立つ人ではなく、人の前に立つ人だと思っている。 率先して汗をかき、範を示す人である。 言葉で人を動かすより、背中で人を引っ張る人である。 そして何か困難にぶち当たったときは、矢面に立ち、責任を引き受ける人である。

リーダーの資質 - 異呆人

つまりこう考えるから、自分が指示だけする参謀タイプのマネージャーになれないのである。

罪悪感というのが違うなら、実際にいるこういうタイプのマネージャーに対する反感と言ってもいいかもしれない。

だからまったく人に任せないわけではなくても、自分も一緒になってやらないと気が済まないのである。

しかし実際には人間の身体は一つしかなく、頭も一つで目は二つ、手足も二本ずつしかついていない。

一人の人間にできることには限りがあり、マネージャーがマネージャーとしての職務を全うするためには、細々した仕事をプレーヤーに任せなければならないというのもわかる。

きっと単なる好き嫌いの問題、私情なのだろう。

 

もともとはホワイトカラーの労働に向いていないのかもしれない。

能力の適性はともかく、嗜好としては現場で汗をかいている方が好きだ。

責任がなくて済むからかもしれないし、単に「仕事をしている」という効力感があるからかもしれない。

めんどくさがりで楽をすることは好きなはずなのに、楽をすることには罪悪感を感じるという妙なジレンマがあるのだろうか。

ともかく、後輩や新人だって仕事の場数をこなさなければレベルアップしない。

スライムだろうがゴブリンだろうが、とにかく狩らなければ強くなれないのである。

そして後輩を育てることが、自分のレベルアップにもつながると考えなければならないのだろう。

つい、手や口を出すのはできるだけ控えよう。

きっと人材育成は忍耐である。

それにマネジメントができるようにならなければ、給料が上がらないのが世の中だし。