異呆人

毒にも薬にもならない呟き

私たちは身体で世界と繋がっている

今週のお題「行ってみたい場所」

 

行ってみたい場所なんてないなぁと思って記事を書かないでいたら、「なんとなく行ってみたい場所」があったことを思い出した。

養老天命反転地 | 施設案内・マップ | 養老公園

http://www.yoro-park.com/facility-map/hantenchi/img/im-hanten-08.jpg

 

美術家(と言ったら本人は怒るのだろうか)の荒川修作氏とパートナーのマドリン・ギンズ氏が作った公園。

「死なないため」に五感を刺激する、というよくわからない思想の下に作られた施設で、最近ではアニメ「聲の形」の中で描かれたり、フォトジェニックだったりするので有名になっているようだ。

荒川さんはぶっ飛んだ変人みたいなので、たぶん彼の思想を理解しようとすることは、一般の人には意味がないと思う。

あの岡本太郎氏の弟分だそうで、もうそれだけで芸術が爆発してそうな感じがする。

 

ともかく、出来上がったこのテーマパークのような施設は面白そう。

荒川さんがどこまで意図したかはわからないが、この施設が認識させてくれることも興味深い。

養老天命反転地は、五感を刺激し続けるために、錯覚や不安定さを積極的に取り入れている。

つまり、人間と世界が身体を通して接続されていることを認識させてくれるようになっている。

世の中には魂だなんだと言う人がいるし、ともすれば自分自身も観念的に物事を考えがちだが、身体が世界と個人との接点であるということは覆しようのない事実である。

 

またそれと同時に、個人の認識・感覚というのは、実際に世界がどうあるかとまったく同じではない。

錯覚が代表的だが、私たちの認識と世界のあり方が異なることはしばしばある。

あるいは、人間には聞こえないが犬には聞こえる音、人間には見えないが昆虫には見える色があったりする。

世界というのはただそこにあるだけで、それをどう認識するかは個々の問題であり、認識されたそれが正しいかどうかはまた別の問題なのである。

感覚を頼りにしなければならず、同時に感覚に全幅の信頼を置くこともできない。

私たちはそんな風に不安定な形で世界と繋がっているのだ、ということである。

 

それを肌感覚として教えてくれそうなのがこの施設で、前々から行ってみたいなぁと思っている。

が、岐阜の養老にあるので、なにせ遠い。

ちなみに、東京の三鷹にもこれの住宅版が出来ている。

こちらの方が私の住む所からは圧倒的に近いので、機会があれば行ってみたいと思う。

www.rdloftsmitaka.com