異呆人

毒にも薬にもならない呟き

「星に願いを」という人の業

「湘南ひらつか七夕まつり」に行ってきた。

湘南エリアに住んでいるのでとても近いことと、妻の友人が夫婦で遊びに行くらしく、会って少しおしゃべりするだけだが一緒に行きたいと言われたのが理由である。

私はお祭りがさほど好きではない。

人が多い。

夏祭りなら加えて暑い。

基本的には嫌な要素しかない。

まぁでも家族サービスということで、そこは付き合うことにした。

行ったことのないお祭りなので、もしかしたらすごく楽しいかもしれないし。

 

約束の時間は夕方だったので、15時過ぎくらいに二人でぷらっと出かけた。

当然のように電車は混雑している。

本番というか、七夕だから一番人出が多くなるのは夜なのだろうが、昼でもこの人混みかとうんざりするほどだった。

平塚駅で電車を降り、駅の外に出る。

平塚駅前は、文字通り「祭り」一色だった。

たぶん、平塚のイベントとしても最も盛大な部類に入るのだろう。

露店が所狭しと軒を連ね、浴衣姿の艶やかな女性や露出度多めのギャルたちが、ドヤ顔で闊歩していた。

気温が高いこともあろうが、人の熱気で気分が悪くなりそうである。

 

妻は来たことがあるらしかったので、案内はすべて任せた。

何が「七夕」なのかと思うくらい露店しか並んでいなかったのだが、中心部の商店街エリアには七夕飾りが吊るされていた。

大きさはかなり大きく、「アート」というよりは手作り感溢れる「飾り付け」といった感じである。

なんというか、もともとは「地域のイベント」レベルの地元の地味なお祭りだったのではないかと思える。

微笑ましいのだが、「すごい!」と目を見張るようなものではない。

たぶん、人が人を呼んで、お祭り騒ぎをしたい連中が集まってしまったのだろう。

「お祭り」と「お祭り騒ぎ」はまったくの別物である。

 

とりあえず一通りぐるっと歩き回って、「何か食べたい」と妻が言うので、フランクフルトやかき氷、たこ焼きを買って食べた。

ちなみに私はかき氷があまり好きではない。

あれは「氷」であり、つまりは「水」であり、お金を払って食べるものではないと思っている。

ゆえにコンビニアイスなどでも、「氷菓」と表示されるものは基本的に買わない。

食べても水とシロップの味しかしないので、どうしても美味しいと思えない。

露店を見ていて面白いなと思ったのは、牛串も豚バラも鳥皮も皆一本500円で売られていたことだろうか。

おそらく、多くの人はそんなことは気にしないのだろう。

「お祭り」だから。

頭の中が「お祭り騒ぎ」なだけかもしれない。

 

妻の友人と会って、挨拶したりなんだりした後、最後に短冊を書いて帰ることになった。

というか、七夕ならこれがメインイベントだろう。

「彦星を織姫が〜」とかもうどうでもよくって、皆自分の願いを書いて吊るす。

人間のエゴというか、本質を感じてしまう。

七夕でなくてもいいだろうし、紙に書いて吊るさなくてもいいのだろう。

私は「世界平和」と書くか、「世界征服」と書くか迷って、結局、妻の手前もあるしと「家内安全」と書いた。

うん、とても無難。

っていうか、わざわざ他力本願よろしく「お願い」することなんて持ち合わせていない。

欲しいものがあったり、なりたい自分があったり、やりたいことがあるのなら、それは自力でなんとかするしかないのである。

できないのなら、諦めるしかない。

 

そういえば、七夕の短冊を書くのなんて、小学生以来ではないだろうか。

幼い頃、私は何を願っていたのか。

もっとピュアな気持ちで、自分のエゴをぶちまけていたのだろうか。

それとも、自分じゃない誰かのことを願っていたのだろうか。

どうでもいいことではある。

過去には戻れないのだから。

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ネコバス可愛い。