異呆人

毒にも薬にもならない呟き

「魔法」って何ですか?

今週のお題「もしも魔法が使えたら」

 

このお題を見て、「魔法って、どんなものを指すんだろう」と思う私は、奇特なのだろうか。

「魔法」をどう定義するかによって、「これができたらいいなぁ」ということは変わってくる。

だからまず、「魔法って何ですか?」というのは、ごく尤もな疑問だと思うのだが、意外と多くの人は「魔法」をすんなり受け入れていたりする。

ちなみにgoogle先生に「魔法って何ですか?」と聞いてみると、「不思議なことを起こさせる術、妖術、魔術」という回答が返ってきた。

どうやら「魔法」というのは定義されていないようである。

つまり人知を超えていれば(超えているように見えれば)、なんでも「魔法」と言ってもいいのだろう。

まぁでも「それ言ったら何でもアリだしなぁ」と思うので、まずはどんなものが魔法と呼べるのか考えてみたい。

「魔法」の種類は、2つに大別できるのではないかと思う。

 

①創出系

無から有を生み出す能力。

世の中のものはすべからく、存在しているものがくっついたり離れたりして出来上がっている。

何もないところから、いきなり何かが立ち現れるということはあり得ない。

これができるのが魔法である。

アニメや漫画やTVゲームにおけるいわゆる「魔法」も、多くはこれに分類される。

急に火が飛び出たりとか、雷やら氷やらを生み出したりとか、大爆発を起こしたりとかである。

「いやあれは元素をくっつけて…」という解釈もあるかもしれないが、空気中に存在する元素だけでフィクションにおける魔法のようなレベルの事象は引き起こせまい。

「増幅させる」ようなものも、これに当てはまる。

1は勝手に2にならない。

1が知らん間に2になったのであれば、それはもう魔法である。

あと、いわゆる「サイコキネシス系」の物体を移動させる能力も、運動エネルギーを創出するものとして、これに分類されるだろう。

 

②操作系

何かを生み出すわけではないが、特定の事象を操作する能力。

普通は意のままにできないものを操ることができるのは魔法である。

時間とか、空間とか、人の意思とか。

タイムスリップや瞬間移動、人を傀儡のように操るものなど、こちらもフィクションではメジャーである。

 

実は「魔法」と呼ばれるものは、この2パターンしかないのではないだろうか。

これらのすべてが使えるという前提でいいなら、私は魔法が使えるなら新しく宇宙を創造する。

究極の箱庭。

惑星を作って、時間を早送りして、生命が発生するか観察して、上手くいかないなと思ったら巻き戻したり、消しちゃたり。

めんどくさくなったら、水とか生物とかそのまま生み出して、存在させてみたり。

そういう遊びを延々と繰り返してみたい。

 

何か一つだけ魔法が使えるというなら、瞬間移動が一番嬉しいなと思う。

一番エネルギーの節約になる。

いつでも好きなところに旅行に行けるし、出張の多い今の仕事だって何十倍もの効率でこなせる。

運動不足になりそうだが、今、往復3時間近くかかる通勤時間がなくなるのだから、その時間を好きなジョギングにあてられる。

どこに住んでいても同じだから、田舎暮らししながら都内に通えるので、経済的にも助かるだろう。

自分以外のものも瞬間移動させられるなら、それを仕事にすればいい。

人や物を好きな場所に一瞬で届ける。

メールで依頼を受けて依頼者の元に瞬間移動し、人や物を送り届ける。

需要はたくさんあるだろうし、稀少な魔法だったら単価も高く取れて儲かりそうだ。

想像すると、何だか楽しそうである。

 

ただ、「魔法が使えたら◯◯をしたい」というのは無い。

今の生活で、まぁ不足はない。

人生って、上手くいかないものだし。

上手くいかないから面白いとも言える。

命に限りがあるから、生きている時間が貴重なように、できることに限りがあるから、何かを成したときに喜びや満足が生まれるのだろう。

そう考えると、魔法が使えて本当に何でも魔法で解決できるなら、存外退屈かもしれない。

「魔法が使えたらいいな」と思うのは、魔法が使えないから。

無い物ねだりなのではないだろうか。