異呆人

毒にも薬にもならない呟き

拗ねる妻

妻がときどき拗ねる。

怒るのではなく、拗ねる。

怒りを買うようなことはしないようにしているし、実際していないようだが、不興を買うことはあるようだ。

私は基本的に非感情的で超合理的なので、一般的に受け入れがたい性質をたくさん持っている。

しかしその感覚を妻に強要することはない。

そして私の理屈は概ね筋は通っている。

だから妻は怒るのではなく、拗ねることになる。

私を責める理由がない。

価値観の違いを受け入れるのに四苦八苦しているようである。

育った環境の異なる二人がひとつ屋根の下で暮らすのだから、妥協することや妥協できないことはたくさんあるだろう。

ましてや相手が私である。

 

このブログを読めばわかるかもしれないが、私は皮肉屋である。

ユーモアもどことなくブラックである。

そして一言多いタイプだ。

気をつけているのだが、ときどきチクリとやらないと気がすまないことがある。

長い付き合いの友人などはわかっているので、さらっと流すか、また始まったと思われるだけである。

しかしまだ出会って2年経たない妻には慣れないらしい。

まして妻のメンタルは強くない。

だから気をつけてはいるが、口が滑ることはしばしばある。

 

先日、プロフィールムービーを作っているときも拗ねられた。

写真の変更を求められたのだが、私が比較的気に入っている写真から、比較的気に入らない写真への変更だった。

黙って差し替えれば良かったのだが、つい「私はこの写真が好きじゃない。でもいいよ、変える」という言い方をしてしまった。

多分にトゲを含んだ言い方になったので、それがこたえたらしい。

ただし変更しないと言っているわけではないし、客観的に見れば私は自分の意見を表明しただけである。

そしてその次のスライドの写真を選ぶときに、選ぶことを妻に丸投げした。

最終的には妻が選んだ写真になるのだから、私が写真の選択に知恵を出す意味はない。

だがその丸投げも気に食わなかったらしい。

私の結婚式に対するポジティブでない姿勢が顕だったからだろう。

ポジティブでないのは真実だし、最初からそれを隠すつもりもない。

まぁ、先の件があったから余計に嫌がられただけだろう。

 

拗ねた妻は、押し入れの中で泣くことを禁止したので、ベッドでうずくまってふて寝していた。

そしてそのまま3時間ほど、昼寝をしていた。

私はその間に、残ったスライドに使う写真の候補を選んでおいた。

いくつか候補を挙げておけば、スムーズに選んでもらえるだろうと思ってのことである。

しかし起きてきた妻は、拗ねた勢いそのままに「海に行く」と言って出かけてしまった。

我が家から海までは歩いて10分ほどである。

まぁ気晴らしが必要なのだろうと思って、「行っておいで」と送り出した。

私はその間に買い物に行き、夕飯の支度を済ませた。

 

人と一緒に暮らすのって、大変だなぁと思う。

私自身は何も悪いことはしていなくても、価値観が違えば衝突することはある。

私は自分と違う価値観を受け入れることに抵抗はないので、ストレスは少ない方だと思うが、妻は大変だろうなと思う。

妻は私と一緒にいることを喜んでくれることも多いので、これでもいいかと思いもするのだが、ときどき私のような変わり者は結婚しない方が良かったのではないだろうかと思うときもある。

まぁまだまだ長い人生のスパンで見れば、ほんの数ヶ月、序の口の話である。

きっとそのうち慣れるのだろうなと思うのだが、察するのが大変なので、できれば拗ねるときは理由を教えてほしいなと思う。

直せるところは直すから。