異呆人

毒にも薬にもならない呟き

泣かないことを切に祈る

結婚式の日にちが迫ってきている。

一つ一つの期限を明らかにし、その期限までに一つ一つの作業を仕上げていく。

まるで仕事をしているような感覚である。

こういうスケジュール管理はお手の物なので、自分のやることはさっさと済ませ、妻のやることはいつまでにやるようにと指示をし、時にうまくいかなくて拗ねられ、その度に慰め、励まし、機嫌をとっている次第である。

ここまでは概ね順調に進んでいる。

用意周到、深慮遠謀、権謀術数が朱天である。

 

さて、結婚式の演出の一つとして、キャンドルサービスをすることにしている。

余興はしないし、派手な演出もしないつもりだが、テーブルラウンドくらいは来てくれる人のために何かした方がいいだろうと思ってのことである。

各テーブルを回ってキャンドルに火を灯し、それを最後に消すとメッセージが浮かび上がるという趣向の商品があった。

派手さはないが、なかなか洒落た演出で面白いと思った。

妻もそう思ったようで、すぐにそれを行うことにした。

 

このメッセージ付きキャンドルの大変なところは、当たり前だがメッセージを書くことである。

今まで私が出席してきた結婚式では、メッセージは席札に書かれていることが多く、結局このメッセージを書くという作業はたいていの新郎新婦が行なっているようなので、別に負担が増えているわけではない。

ただ席札よりもメッセージを書けるスペースが小さく、いかに文言をまとめるかに頭を捻ることになる。

友人なら書きたいことが書ききれなくて、結局当たり障りのない文章になってしまい、少し物足りない感じになってしまった。

逆に親戚連中なら一人一人に宛てたメッセージなど思い浮かばず、結局全員同じメッセージにしてしまった。

こんな中途半端なメッセージなら、わざわざ演出まで使うほどのものではないのではないかという気もしてきたが、まあこういうのは雰囲気が大事なのだと思うことにした。

 

このメッセージに関して、もう一つ頭を悩ませたことがあった。

それは、まだ小さい姪と甥へのメッセージをどうするか、ということである。

4歳と3歳である。

まだ字はきちんと読めないかもしれない。

大人ですらちゃんと読めない私の字なら、なおさらである。

まぁ、簡単な一言なら上の子は読めるかもしれないし、おそらく弟や義妹が読んであげることだろう。

しかし、書く内容も思いつかない。

とりあえず、上の姪っ子には「来てくれてありがとう」という一言と、大きなハートを描いておいた。

 

次に甥っ子にはどうするかと考えたとき、そういえば甥っ子がウルトラマンが好きだと言っていたのを思い出した。

ウルトラマンが好きと言っても、好きなのはウルトラマンではない。

ウルトラマンに出てくるピグモンが好きなのである。

あんな格好良さのかけらもないモジャモジャの赤い生物の何が良いのか私にはわからない。

甥はかなり奇特なのかもしれない。

それはさておき、ピグモンくらいなら私の画力でも描写できると思った。

ちなみに私の画力は、一般人が抱腹するくらいのレベルだと思っていただきたい。

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とりあえずグーグル先生にピグモンを見せてもらい、それっぽくなるように何度か下書きしてみた。

しかし何度描いてみても、我ながらまったく似ていない。

なぜ似ないのか。

目も口もシルエットも同じように描いているはずなのに。

 

結局、何度下書きしてもうまくいかなかったので、「えぇいままよ」とばかりに本番を執筆した。

すると、今までで一番最低の出来に仕上がってしまった。

「さすがにこれは…」と思って加筆すると、どんどん絶望の色が濃くなる。

最終的な形になったときには、仮装したオッサンにしか見えなくなった。

これは下手すると、見た瞬間に泣いてしまうかもしれない。

少なくとも、もらって嬉しいものではないことは確かである。

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