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異呆人

毒にも薬にもならない呟き

SNSと自己承認欲求

最近、facebookの更新が少なくなっている。

以前は1週間に一度くらいは定期的に更新していた。

今は何か特別なことがあった場合に、少し更新している程度である。

理由は単純で、今までfacebook(以下、fb)に書いていた雑記に近いものを、今はすべてこのブログに書いているからである。

私がブログを書く目的は自分のアウトプットのためなので、読んでくれるのが誰か、あるいはどれくらいの人が読んでくれるのかは大した問題ではない。

だからfbである必要はない。

fbは生存報告と人間関係の維持のためのものになっている。

 

それこそ10年以上前にブログを始めたときからそうである。

そのときは、実際に私のことを知っている人も何人か覗いていたが、別に見に来る人に向けて書いていたわけではない。

空中に思い切りボールを投げるように書かれた文章である。

受け手のことを考えない、思うがままを書いたものである。

だから私のことを知っている人の中には多少面食らう人もいたようだが、それでも現実の私をそのまま掘り下げれば、こんな人間が出てきそうだな、くらいに思われていたように思う。

そのブログは大学時代ずっと続けていて、卒業するときにmixiに乗り換えた。

卒業して仲間と離れ離れになるにあたり、遠く離れても近況がわかるようなものにしたのだ。

mixiだったのは、たまたま周りでmixiをやっていた人間が多かったからである(あの頃は流行っていた)。

 

それでも知っている人間が覗きに来ることが多くなると、受け手を考えて文章を書くようになってしまう。

それがだんだん窮屈に感じるようになって、並行してブログを再開した。

その再開したときのブログ名が、今と同じ「異呆人」である。

カミュの「異邦人」をもじったものであることは、見ればすぐにわかることと思う。

これは転職して東京に出るまで3年ほど続けた。

辞めたのは、当時は一世一代の覚悟で仕事に打ち込むと決めたからである。

そしてその仕事をする中で、「人脈形成に便利だよ」とfbの使用を勧められた。

このときブログと並行していたmixiの方はまだ続けていて、雑記以外の近況報告などはそちらでしていたのだが、世の流れに従って次第にfbに移行していった。

その後、mixiは完全に退会している。

 

そして昨年、このブログを立ち上げた。

いくつかの山と谷を越え、人間的に少しは落ち着いたので、気持ちの整理もつけられるようになったと思っていたが、やはり溜まったモヤモヤした思いはどこにも行かずに積み上がるのである。

ただ思ったことを思ったまま、遠慮なしに書きたいというのが、素直な心情である。

fbでそれをやると、場合によっては爆弾を落とすような真似をすることになりかねない。

だから近況報告の機能だけを残して、書きたいことは主にブログで書くようになった。

必然とfbの更新の頻度は減る。

 

ある意味、「たくさんの人に見て欲しい」、「たくさん『いいね』が欲しい」という人とは対極かもしれない。

たくさんの人に見てもらえば嬉しいかもしれないし、その方が共感してくれる人に巡りあう可能性も増える。

だが「見られることを意識した文章」と「見てもらうために書かれた文章」というのは違う。

私はたくさんの人に見てもらいたくて文章を書くわけではなく、自分の思ったことを人が見て耐えうる文章に表現するために書くのである。

だからPVが増えるような細工はあまりしないし、内容もだらだら好きなことを書いているだけである。

ちなみにfbはごく初期の段階から友人以外は閲覧できない設定にしているし、友人の友人までしか友達申請も受け付けていない。

 

見てもらいたい、認めてもらいたい、褒めてもらいたい、そういった自己承認欲求はある。

だがきっと、私はそれが人より少ないのだ。

今の自分や今の生活に満足しているからではない。

ただ単に、本当に理解してもらうことを諦めているだけである。

認めたり褒めたりするにしても、結局わかってもらえるのはわかりやすい上辺だけである。

それはもう、私の何も満たしてはくれない。

だからそんな理解し合えない相手とキャッチボールを続けるより、ただ思い切り空に向かってボールを投げるように文章を書くのが気持ち良いと感じるのかもしれない。

 

そんな中、fb上で友人から「最近、雑記みたいな投稿が少ない。楽しみにしてるのに」というようなコメントをつけられた。

私自身はさほど自分の文章が面白いとは思っていないのだが、そう言ってもらえることは嬉しい。

しかしfbにここの記事をコピペして貼るわけにもいかないだろうし、fbはfbでネタを考える必要ができてしまう。

これが仕事だったら両方喜んでやるところなのだが、そう甘くないのが世の中である。

まぁ、バランスを取りながら、肩肘張らずにやるのが一番だろう。

無理をすれば、楽しいことも楽しくなくなる。