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異呆人

毒にも薬にもならない呟き

断然、パン派

今週のお題「朝ごはん」

 

もうほとんどタイトルですべてを言い尽くした感がある。

私は昔からパン派である。

これは、おそらく生い立ちが大きく関係するのではないかと思う。

朝ご飯ほど、三度の飯の中でルーティンに近いものはない。

ルーティン、つまり習慣である。

身に染み付いた食習慣は、なかなか簡単には変えられない。

 

実家の近くには、かつてヤマザキショップがあった。

ヤマザキショップなんて、最早化石に近い存在かもしれない。

簡単に言えば、ヤマザキパンを売っている個人商店である。

まだ今のようにコンビニが普及する前のことだ。

朝、ヤマザキショップにパンと親が吸うタバコを買いに行くのが子供たちの任務だった。

子供がおつかいでタバコを買いに行けるなんて、今からすれば大らかなことである。

ヤマザキショップでは、食パン一斤をその場で切ってくれた。

6枚切りと言えば6枚切りに、8枚切りと言えば8枚切りに切ってくれる。

電動ノコギリのような機械が印象的だった。

パンの耳を格安で売っていたので、おやつ代わりにしたのも懐かしい思い出である。

 

なぜ我が家の朝ご飯がパンだったのかはわからない。

物心ついたときから、朝ご飯の思い出はすべてパンである。

そしてヤマザキパンである。

春のパン祭りのときはシールを集め、きちんと皿と交換していた。

買っていたパンは、最初は手で切ってくれる食パンだったが、そのうちダブルソフトになった。

あの真ん中でパックリ割れるやつである。

柔らかくて非常に美味しい。

残念なことは、中央部と端とでパンの大きさが違うため、兄弟で争奪戦が起こることくらいである。

一人暮らしをしてから思ったことは、毎朝ダブルソフトを食うなんて、贅沢なことをしていたものだということである。

 

朝がパンの方が都合が良かったのは、母親が朝飯を作らなかったからである。

母親は新聞配達をしていた。

5時くらいに出て行き、7時くらいに帰ってくる。

そして、帰ってきて再び寝る。

子供たちが起きるのは、すでに一仕事終えて二度寝に入るころである。

だから、私たちは各々起きてきたタイミングで、自分でトースターでパンを焼いて食べるのだった。

食パンにマーガリンとジャムである。

ときどきピーナッツクリームやチョコクリームがあるときは嬉しかった。

 

だから大学生になって一人暮らしを始めたときは、何も考えずに朝ご飯はパンにしていた。

実家にいたときと、まったく同じメニューである。

ただ食パンだけでは物足りなかったので、いろいろ付けてみたりした。

目玉焼き、魚肉ソーセージ、バナナ、ヨーグルトなどである。

これらを、そのときの自分の中でのトレンドによってローテーションさせる。

あとはプロテインを飲んでいた。

陸上競技をしていたからであるが、そもそもプロテインはかなり栄養価が高い。

以外と普段の食事で、良質なタンパク質を摂取するのは難しいのである。

肉を食えば、タンパク質と一緒にどうしても脂質を摂取してしまうことになる。

プロテインならタンパク質だけを摂取できるし、種々のビタミンも含まれている。

さほど運動しなくなった今も、プロテインは飲み続けている。

 

最近は、何度か浮気したこともある。

米の方が栄養価が高いし、腹持ちもいいので、卵かけご飯とインスタント味噌汁を続けたことがある。

これは良かったと思うのだが、地味に準備や片付けがめんどくさい。

パンより洗い物が増える。

私は米は保温せずに食べる分しか炊かないので、都度、炊飯器の釜を洗う必要がある。

挫折した。

シリアルを食べ続けたこともある。

しかし、毎朝フルグラにするとコストがかかる。

しかも腹持ちしない。

安いシリアルは、どうにも美味しくない。

結局、長くは続かなかった。

 

幸い、妻になる予定の人もパン派であるらしい。

まぁ、朝は圧倒的に私の方が早いので、別々の朝食になるだろうから、あまり関係ないような気もするが。

そうしたら、もしこれから子供を持つなら、子供もパン派の人生を歩むのだろうか。

家庭の食卓で、一生の食生活の大きな部分が決まってしまうのだと考えると、親の責任というのは何とも重たいものだなと思う。

せめて一緒に朝食を摂るくらいのことは、したいものである。