異呆人

毒にも薬にもならない呟き

朝の目覚めに最適な音楽

目覚まし時計というものを、もう何年も使っていない。

たぶん実家にいた頃、高校生の頃が最後だったと思う。

大学に入って一人暮らしをしてからは、携帯電話のアラーム機能を使うようになった。

もはや今は死語になるのかもしれないが、着メロや着うたをアラームに使えたので、好きな音楽で目覚められることが気に入った。

 

最初は好きなBUMP OF CHICKENなどを設定していたが、好きな音楽だと目覚めるときにそのまま聞き入ってしまい、最悪聞いているうちに二度寝してしまうということがわかった。

それからはもっとインパクトのある曲をアラームに設定するようになった。

ちょうどその頃、後輩からエヴァンゲリオンのDVD全巻を借りていたこともあり、しばらく「残酷な天使のテーゼ」や「魂のルフラン」をアラームにしていたことがある。

少しおどろおどろしげなイントロから入る曲は朝の目覚めに相応しかったどうか微妙だが、あの曲をバックにのっそり起き上がるときは、自分が未知の生命体にでもなったような気がした。

 

大学生の頃、一番長くアラームに設定していたのは、大黒摩季の「熱くなれ」である。

インパクトのある曲を追求していった結果辿り着いた、バイタリティ溢れる一曲である。

Everybody go, everybody go, everybody go fire way.

Do you wanna change, do you wanna change

Changing, he we go!

大黒摩季の絶唱から始まるこの曲は、嫌が応にも目が覚める。

そのまま放置していると1サビに入って、手がつけられないテンションになっていく。

そんなに朝からテンションを上げたいわけでも、またこの曲を聞いて朝からハイになるわけでもないが、「もっと もっと 熱くなれ」と毎朝暗示のように歌われ続けるのは、普段のテンションが絶望的に低い私にとっては、やけくそでも前向きに生きていこうと思わせられる効果があったかもしれない。

 

ちなみにこの曲、ラブソングである。

「熱くなれ」というフレーズが印象的で応援歌か何かと間違えてしまうが、「私のハートを燃やし尽くしてあなたを愛します」的な情熱のこもった愛の歌なのである。

「正義が社会を救えないなら愛しかないでしょう」という箇所が、論理の飛躍甚だしいがインパクト抜群である。

壁の薄いアパートで音量最大でアラーム設定していたので、きっと隣の住人にも聞こえていただろう。

毎朝、大黒摩季の「熱くなれ」が目覚ましに流れる隣人を何と思っていただろうか。

 

その後、仕事をし始めて携帯を変えてからは、着メロと着うたは失われてしまい、初期設定のアラーム音を使っていた。

鬱陶しくてすぐ止めてしまうが、これはこれで目覚まし時計として正常に機能しているとも言える。

今年に入ってようやくスマホに変えてからは目覚まし時計アプリを導入しているが、そこで久しぶりに音楽をアラームに設定することになった。

スマホに入っている曲をアラームにできるという優れものである。

 

私はスマホiPhoneを使っているし、PCもMacBookである。

音楽や写真がiCloudですべての端末で共有できるという機能が便利で、完全に林檎の支配下に置かれてしまっている。

だがこの機能があるがゆえ、CDを借りてきてPCに取り込んだ曲を、スマホで聴けるという恩恵にあずかっている。

つまり好きなCDを借りてくれば、それをアラームにできる。

もしくは一曲だけ欲しいのであれば、iTunesでダウンロードするのが安くて早い。

 

いろいろ使える曲はあるが、しばらくはm-floの「Come Again」に設定していた。

m-flo自体はあまり好きではないが、この曲だけは別である。

軽快で耳馴染みの良いメロディとLISAのボーカルが心地良い。

爽やかな朝の目覚めには向いている。

しかしかつて「熱くなれ」で目覚めていた私には、今一つ物足りない感じがした。

そこで新しくダウンロードして設定しているのが、爆風スランプの「Runner」である。

言わずもがなの有名曲であるが、実に熱く熱く叩き起こしてくれる。

まるで枕元にサンプラザ中野くんが現れ、身をよじりながら熱唱しているようである。

これはクセになって、しばらくやめられそうにない。