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異呆人

毒にも薬にもならない呟き

初めてのG1 〜スプリンターズS〜

今年の6月の末、初めて競馬場に行った。

私は昔、「タバコとギャンブルと女遊びはしない」ということをポリシーにしていたが、数年前に友人との付き合いでパチスロをして、そのポリシーはあっさり破られている。

スロットは1回目に勝って、2回目に負けて、収支トントンくらいでやめてしまっている。

どうも性に合わなかった。

ギャンブルに運の要素があるのは仕方ない。

それをいかに知識や経験で補って運頼みの割合を減らせるかが、ギャンブルやゲームの面白さだと思っている。

スロットはどうも私にとって、運頼みの遊びにしかならなかった。

 

競馬場に行ったのには理由がある。

仕事だったからだ。

その日、取引先の重役と商談だと私は聞いていた。

場所はその重役の家が近いから船橋という話だった。

接待を兼ねた飲みの席での商談だろうなと思った。

私は懐刀みたいにただ脇に同席させられることが多いので、その日もそんな感じだろうと思っていた。

ところが船橋というのに、一緒に行く先輩が総武線ではなく京葉線に乗るという。

「あれ、船橋じゃないんですか?」と聞いたら、「船橋競馬場だよ」とあっさり答えが返ってきた。

まさかの不意打ちである。

社内で取引先と競馬だと言うわけにもいかないから、一緒に行く私にも伏せていたらしい。

その取引先の重役とうちの社員が、何度か競馬で交流していることは知っていたが、その日もそうだとは思わなかった。

夏がそろそろ始まろうかという暑い日に、私は商談だと聞いたからジャケットを着用していた。

地方競馬にジャケットを着て参戦するというのも間抜けな話だ。

 

競馬場に着いても、初めての私はまったく勝手がわからない。

とりあえず競馬新聞とマークシートを渡され、買い方だけ教えられた。

見よう見まねで、馬連で何口か買ってみるも全然当たらない。

まぁ地方競馬なので、わかりようもなかったろうが。

最終レースになって初めて、まったくかすりもしない私を見かねた先輩が、「こうやって買うんだよ」と軸を1頭決めて3連複で流すという買い方を教えてくれた。

「なるほど」と得心して買ったら、最後のレースは私だけ当たった。

オッズなんて見ずに買っていたので、それまでの負けは到底回収できなかったが、初めて当たったことはとても気持ち良かった。

ちなみに商談はその後ファミレスに移ってから行われた。

競馬を楽しんだ後、ファミレスでステーキを食べながらする仕事なんて、そんな美味しいことはそうそうあるまい。

 

おそらく、私はこれからその取引先と接点を持つことが増えるだろうし、その競馬の付き合いにも借り出されるだろうなと思った。

一応、いつも読んでいる日経新聞にも、金曜の夕刊に週末の重賞の予想が載っている。

それからは、それを見ながら少し勉強し始めた。

せめて話題についていけるくらいにはなりたいなと。

しかしながら予想を読んでいると、自分なりに予想して買ってみたくなる。

ハマりそうで怖いので、何度も逡巡してはやめるということを繰り返していた。

だがついに我慢の限界が来て、「少額なら」と参戦することにした。

ネットで買えるようにPATに登録し、初めて単独で買ったのがセントウルSだった。

ビギナーズラックか、いきなりまずまずの戦果を残し、軍資金ができてしまった。

それからは毎週末のメインレースだけ買うことにした。

 

基本的に儲けるつもりはなく、遊び半分で少しだけやっている感じである。

だから穴馬で一発儲けるというより、できるだけ負けないように買うのが常である。

いろいろ考えて予想するのが楽しい。

そうやって運を知略で手繰り寄せようというのが醍醐味だと感じる。

これまでの戦果は五分五分。

週末の重賞どちらかに勝ってはどちらかに負ける。

それも大きく勝つことはないので、わずかにプラスといった感じである。

そんな中、馬券を買い始めてから初めて迎えるG1である。

ちょっと頑張ってみようかな、という気にもなる。

 

天気も良いので中山まで参戦しようかと迷ったが、1レースしか賭けないし金額も小さいので、交通費の方が重たくなる。

どうせそのうち仕事で中山にも行くことになるだろうと踏み、それはまたの機会にとっておくことにした。

ちなみに前日のシリウスSは手堅い内容で、ほとんど出した分を回収するだけで終わった。

カゼノコが絡めばもう少しおいしくなると思ったが、そうはうまくいかないのが世の中である。

まぁ勝って弾みをつけてのG1と思えば悪くない。

 

買った馬券

軸1頭3連複 1ー2,4,13,15,16

単勝 6,7,11

複勝 14

 

1番人気のビッグアーサーを軸にして3連複。

ビッグアーサーを軸にするのには不安を感じるが、じゃあ代わりにどの馬を軸にすればいいかと考えるとどれも自信がない。

ミッキーアイルは休養明けでも勝てる馬だといっても、さすがに半年だとどうだろうと感じる。

レッドファルクスも絶対に馬券に絡むという強さはない気がする。

スプリンターズSサクラバクシンオー産駒が勝てないというジンクスは、こいつが打ち破ってくれると信じることにした。

セントウルSで勝たせてくれた馬でもあるし。

ヒモは対抗馬だと見ているミッキーアイルとレッドファルクス、セントウルSビッグアーサーに次いで2着に入ったネロ、キーンランドを勝ったブランボヌール

最後はソルヴェイグシュウジか迷ったが、直接対決を制しているし、日経の予想でやたらソルヴェイグを推していたのでそちらに決めた。

単勝複勝はシャレである。

早々にビッグアーサーがこけても、少しは楽しみが残るといいなぁと。

 

結果 13ー15ー4

やっぱりダメか、ビッグアーサー

ヒモばっかり来て何にもならないレースだった。

少しでも不安があるなら遊びで単勝複勝を入れずに、軸がこけた場合の抑えをしっかり買っておかないとダメだなと反省。

初めてのG1は少ししょっぱい思い出になったが、これも勉強だろう。

10月はG1が盛り沢山である。

まだまだ巻き返すチャンスはあると信じたい。