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異呆人

毒にも薬にもならない呟き

私とBUMP OF CHICKEN

以前にも書いたが、BUMPが好きだ。

ちょうどライブに行って久しぶりに感動したので、BUMPにまつわる思い出を書いておこうと思う。

私がBUMPを最初に聴いたのは、高校生の頃だった。

弟がバンドをやっていたので、友達から「jupiter」と「FLAME VEIN」を借りてきた。

それを勝手に拝借して聴いた。

聴き始めた頃は、曲の雰囲気とかノリがなんとなく好きなだけだった。

天体観測」とか「ハルジオン」ばかり聴いていた気がする。

それが変わったのは、他の曲も聴いてみたくなって「THE LIVING DEAD」をレンタルショップで借りてからだった。

 

歌詞の世界観にどっぷり浸った。

聴く曲聴く曲すべてが語りかけてくるようで、そして思春期の心の琴線に触れた。

慌てて先の2つのアルバムも聴き直した。

すると、聴けば聴くほどどの曲も素晴らしく、延々とアルバムごとリピートした。

私がBUMPのアルバムを聴いて初めて得た体験の一つが、アルバムを丸ごと聴くということである。

比較的好きなアーティストでも、やはり特に好きな曲とそうでもない曲がある。

そうすると、私は特に好きな曲ばかりリピートしてしまっていた。

初めにBUMPを聴いたときもそうだった。

改めてBUMPを聴き直したとき、スキップする必要がないと感じた。

そんなアーティストは初めてだった。

 

高校の頃は、部活動に打ち込んでいた。

陸上部だったので、レース前は音楽を聴いて集中したり、テンションを上げたりする。

そんなときにずっとBUMPを聴いていた。

もう「バトルクライ」なんぞ聴こうものなら、テンション上がり過ぎてその場でシャウトしてしまいそうになる。

ちなみにいろんなメディアに化けて有名になった陸上小説「一瞬の風になれ」(佐藤多佳子著)では、主人公がレース前に「ダイヤモンド」を聴いている描写が出てくる(記憶の限りでは)。

それを地でいくような感じだった。

佐藤氏は入念な取材を元にあの小説を執筆したそうである。

だとしたら、あの頃そんな陸上少年がたくさんいたのかもしれない。

 

高校の頃は周りにBUMPが好きな人はたくさんいたが、語り合うようなことはまったくなかった。

「BUMPは好きだけど、それよりミスチルが好き」みたいな人がたくさんいた。

そう、私の世代はBUMP世代かもしれないが、同時にそれ以上にミスチル世代だった。

私もミスチルは好きだが、それよりBUMPの方が圧倒的に好きだった。

あまり冷静に考えたことはなかったが、それはBUMPの曲にラブソングが少ないからかもしれない。

恋愛に興味のなかった私には、ラブソングに感情移入することができなかった。

BUMPもラブソングはないことはないが、あれだけ曲がある中ではかなり少ない。

意図的に避けているように思えるくらいだ。

それが私には良かった。

藤原さんの作る曲はどれも自分の心中を表したような曲ばかりで、聴いていて涙が出そうになるようなものも多かった。

 

その後、大学に入って初めてできた友人が、初めてBUMPについて語り合うことのできる友人だった。

彼は私と性格が180度くらい違うが、なぜか趣味だけは共通した。

同じ部活で、音楽の趣味が限りなく近く、ゲーム好きということも共通していた。

だから二人が好きな「テイルズシリーズ」の「アビス」の主題歌がBUMPだと知ったとき、「次のテイルズの主題歌、BUMPだってよ!」と二人して興奮したものである。

いや、あれは実際にプレイしても感動した。

ラスボス一歩手前のクライマックスの戦闘BGMが「カルマ」だったとき、ずっとプレイしながら鳥肌が立っていた。

ちなみに彼とは、今では10年を超える付き合いになる親友である。

 

その後、仕事をするようなってようやくCDを買い始めた。

シングルのカップリングにも素晴らしい曲が多いが、シングルまで揃えるのは大変だなと思っていたら、ちょうど「present from you」が発売されたことを覚えている。

それからはシングルもアルバムも必ず買い集めている。

自分がファンと呼べるほど熱心なものではないと思っていたが、好きなんだから仕方ない。

そうやってCDを聴いたり、ときどきネットに上がる映像を見たりして満足していた。

 

初めてライブに行くことになったのは、その親友がチケットを2枚手に入れたからだった。

ベストアルバム発売記念のQVCマリンフィールドのライブだった。

ライブなんて初めてで、勝手も何もわからないまま、とりあえず見て聴いて興奮して帰ってきた。

ちなみに、その日に親友から初めて交際中の彼女を紹介された。

「いや、彼女がいるなら2人で行ってこいよ」と言ったら、「このBUMPのライブはお前と行くって決めてたからな」と言われたことを覚えている。

その彼女は、すでに親友の奥さんになっている。

そのライブで味をしめた親友は、その後、何度も奥さんとBUMPのライブに行っているようである。

奥さんは確か、アジカンが好きでよくライブに行くとか言っていた。

仲良くライブに行っているなら良いことである。

 

そんな風に私はBUMPの曲を聴きながら、青春時代から今に至るまでを過ごしてきた。

途中、RADWIMPSにはまったり、最近はback numberを聞いたりもするが、自分にとっての好きなアーティスト不動の1位はBUMP OF CHICKENである。

というか、私の中ではすでに殿堂入りしている。

「BUMPが好き」なんていうと引かれるくらい歳をとったとしても、ずっと聴き続けていたいなと思う。