異呆人

毒にも薬にもならない呟き

舛添さんのダメだったところ

散々騒がれた舛添都知事が辞任した。

私は辞任まではいかないだろうなと見ていたのだが、予想以上に世論の反応は厳しかった。

また舛添さんの対応も悪かった。

悪かったところはいろいろあるのだが、辞任するほどのことでもないのではないか、という人もいる。

中には議会で舛添さんが追及される様子を見て、感情的な、言葉の公開リンチだという人もいる。

謝り方が悪かったという人も多い。

たぶん、言い方は悪いがこの程度のことをやっている政治家はたくさんいるのだろう。

だから擁護するような意見も出てくるのではないかと思われる。

私は舛添さんの悪かったところは、大きく2つでないかと思っている。

 

1つは単純に金の使い途を誤魔化したことが悪い。

今回は不正な献金で大量の金が懐に入ったというわけではない。

それで特定の企業や団体が潤ったり、見返りを得たわけでもない。

簡単に言えば、懐から出すべき金を政治資金から出すことで、所得税のかからない経費として扱われるようにしただけである。

だから家族旅行で泊まったであろうホテルを政治活動として政治資金から支出したとして、舛添さんが金を払っていなかったり(個人としては払っていないが)、公務として都庁から払わせたわけではない(舛添さんには税金で給料が払われているが)。

控除される税金の額は、今回問題になった一つ一つではそれほど大きいわけではない。

だから「セコい」などという追及のされ方をしている。

「セコい」という追及の仕方もなんだか「セコい」と思うが。

 

この程度のことは、一般の個人事業主なら誰でもやっている。

経費にあたるかグレーラインなところで、大量の領収書が処理されたりしている。

だからこれが一般人ならさほど追及されることでもないと思う。

だが舛添さんは東京都知事である。

税金で仕事をする人である。

その人が払うべき税金を払っていないというのは、やはりサンドバッグにされても仕方がない。

辻褄が合わない。

舛添さんは当初、それが払うべき税金、つまり支出が政治資金だったかどうかを争点にした。

たぶん出るところに出れば、それで舛添さんは勝てるのだろう。

政治資金規正法がザルなのだから仕方ない。

今の状況では黒にはならない。

 

しかしマスコミや議会野党が「黒ではない」ではなく「白である」ことを説明するよう求めた。

おそらくグレーとはいえ、一皮むけば黒いのだろうから、白であることの証明などできようもない。

そして白だと言えないのなら、それは結局、金の使い途を誤魔化していたということである。

金額が多いか少ないかは関係ない。

誤魔化したことは悪いことだ。

悪いことをして批判を受けるのは当然である。

そうなれば公然と言葉のリンチを受けるのが、都知事という立場である。

嫌なら初めからならなければいい。

私人としての立場でかばってもらうことを求めるなら、私人として金を払ったことにすれば良かったのだ。

 

もう1つは、金にクリーンであることを謳っていたのに起こした問題だったということである。

自分は金に汚くないと言って選挙で当選しているのだから、金額が大きかろうが小さかろうが、金の問題が出てきた時点で有権者に対する背任である。

特に猪瀬前都知事が金の問題で辞職しただけに、そこの部分は選挙において一つの争点だったはずである。

それがこの有様では、やはりサンドバッグにされても仕方ない。 

海の向こうではトランプ氏が放言し放題だが、彼が大統領に当選した途端に「日米同盟は重要だ」とか言い出すようなものである。

そんな変化なら歓迎されるかもしれない。

結局は耳障りの良いことを言うのが政治家の仕事なのだろうか。

 

対応の仕方、謝り方の問題はあるが、謝るということは悪いと認めるということである。

舛添さんは一貫して自分の非を認めていない。

「問題ないが一部不適切」という調査結果が物語っている。

学者だったから理屈が先だったのだろうか。

確かに法律上は問題ない。

が、誤魔化してはいる。

嘘をついてはいけない。

仮にも東京都の知事である。

2流のビジネスホテルに泊まると恥ずかしいような立場の人なのだから。

 

ただ舛添さんの仕事ぶりが悪かったかというと、都政自体は比較的まともに行われていたと思う。

というか、国もそうだが都も職員が優秀なのだろうから、突拍子もないことを言わなければ大抵は大丈夫なのだろう。

落ちたとはいえ、日本は世界で有数の国力を持つ国である。

その首都の首長なのだから、知名度がないと受け入れられない。

だが知名度があれば概ねそれでいいのだろう。

担がれた神輿の上で大人しく座っていてくれればいい。

担がれた神輿の上で調子に乗って踊るから、猪瀬さんも舛添さんも神輿から転げ落ちる。

踊りの上手な石原元都知事は別格である。

 

いずれにしても、辞めたのだから次の都知事を選ばなければならない。

次は野党の某女性議員だろうか。

まぁ、好きにしてくれと思う。

一つ忘れてはならないのは、舛添さんも猪瀬さんも、選んだのは都民だということである。

選ぶ方にも一定の責任はある。

先日の記事に書いたが、結婚相手がロクでなしだったからといって、選んだ側に責任がないわけではないというのと同じである。

私もはっきり覚えていないが、舛添さんに投票した気がする。

はっきり覚えていない程度なのである。

政治は嫌いだ。

既得権益者を守るようにできているのだから。

syuten0416.hatenablog.com