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異呆人

毒にも薬にもならない呟き

投資の基本とFX

3年くらいFXをやっている。

本気になってやっているわけではなく、半ば遊びである。

自分なりのルールとして、元手は10万だけと決めている。

これならどんなにヘマをしても損失は10万に抑えられる。

もちろん大儲けも出来ないが、そもそも大儲けできると思っていない。

いわば為替のお勉強と思って始めた。

実際、為替や金融政策には興味を持つようになったので一応の効果はあったと言える。

 

肝心の成果がどうだったかと言えば、途中5倍近くまで増やしたこともあったが、去年夏の中国ショックで大損し、そこからまた回復したのも束の間、年初の急激な円高でトドメを刺された。

今は元本の10万をやや下回ったあたりでくすぶっている。

総合的な成績はそこまで悪いわけではないが、始終相場を眺めているわけではないので急激な変動に弱い。

損切りに消極的なのも下手なトレーダーのお手本のようなものである。

 

そもそもFXはゼロサムである。

先日の日経のコラムにも出ていたが、プラスサムの株式投資などとは異なる。

総合的な価値の上昇はなく、誰かが儲かれば誰かが損をするのがゼロサムである。

記事によると、プロでも勝率は5割を少し超える程度なのだから、大多数の素人は損をしているはず、だそうだ。

一握りの運の良い成功者の話だけが一人歩きする。

少なくとも、スマホ片手に出来る勝負ではない、と。

私もできれば足を洗いたいと思っている。

それができないのは、それだけ2倍、3倍になるレバレッジが魅力だからだ。

10万程度ではどんなに上手に運用しても2割、3割の儲けが関の山だし、適切なリスクヘッジができない。

運用などせず貯金しておけ、と言われる程度の経済力である。

 

絶対に儲かるとは言わないが、リスクを減らして安定的に増やす方法はある。

教科書通り、分散投資と長期投資、適宜アセットの見直しとリバランスをすればいい。

基本であり、テッパンである。

今は私事で手元資金を厚くする必要があるので、10万のFX以外は手仕舞ったが、以前は投信もやっていた。

日経225インデックスを16000円くらいのときに買い、20000円を超えて19000円に下がったときに解約した。

その後の株価の状況を見れば、正しい判断だったろう。

同時に買ったJリートは高値づかみで塩漬け寸前だったが、まさかのマイナス金利で反転上昇した。

こちらはプラスに転じて早々に解約した。

現状の株価を踏まえれば、アセットにリートを加えておくことが正解だったのだ。

わからないというか、奥が深い。

 

だからNISAだなんだの風潮に乗っかり、初めて資産運用をしようという人が、好きな企業の個別株に手を出したというような話を聞くと、とても疑問を感じる。

個別株はリスクが高い。

好きな企業を応援する気持ちで持っているならいいだろうが、資産運用とは分けて考えた方がいいだろう。

株主優待も同じである。

あまりそこばかり目を取られると、本来の目的を見失う。

資産運用の目的は、老後資産の形成だったり、子供の学費の捻出だったりするはずだ。

 

例えば日経225をベンチマークとするインデックス型投信であれば、東証一部上場企業の中の代表的な225社に分散投資していることになる。

少ない元手でもリスク分散できる。

今はネットでノーロードや信託報酬の低い投信がたくさん出ている。

とりあえずはそんなところから始めたらいいのになと思う。

あとは、地域や通貨も分散すれば尚良しだろう。

 

以前、投資用マンションを販売している会社の若い営業マンと知り合った。

しつこいくらい熱心に勧誘してくるので、感心して一度話を聞いたことがあったが、作ってきた見積りのような資料は、とてもお粗末な内容だった。

投資元本を超えてリターンが発生するのが、70歳をゆうに超えてからという内容だった。

種々のリスクによるボラティリティを考えるとハイリスクローリターンで、よくこんな内容を顧客に提示できるなと思った。

話法は鍛えられており話は上手かったが、彼の話し方ほど内容は上手くない。

そんな都合のいい話、そこらに転がっているわけないのである。

 

だから基本は汗水垂らして働くことなのだろう。

余裕があれば運用してもいい。

やるなら自分で勉強するか、知識はあっても商品販売はしない人にアドバイスをもらうといい。

皆、基本的に自分の利益に忠実である。

自分の身も金も自分で守らなければ、誰も責任は取ってくれない。