異呆人

毒にも薬にもならない呟き

結婚する人生、結婚しない人生①

私は少し前まで、自分は結婚しないだろうと思っていた。

結婚したくないというわけではなかった。

ただ、結婚したい理由もなかった。

私には寂しいという感覚がほとんどない。

だから一人が寂しいから、誰かパートナーを求めるということはなかった。

あえて言うなら、子供が好きだから、子供がほしいから結婚してもいいと思うことはあった。

これは理屈抜きに可愛いと思えるからである。

たぶん、私の遺伝子にインプットされている感覚なのだと思う。

 

実利の面でもほとんどメリットはない。

家事炊事は一通りできるので困ることはない。

現在では共働きが主流で、私も無条件に私だけの収入で家族を養えるほど高給取りでもないので、そもそも結婚してもそんなことを相手に一方的に求めるつもりもない。

定期的にセックスできる相手がいることはメリットかもしれない。

まぁ、これは結婚しなくても得られるものではあるが。

 

デメリットは自由がなくなることである。

ふらっとどこかに行くことも難しくなる。

相手の了解がいる。

仕事だって、勝手にやめるわけにはいかない。

食べたいものを食べたいときに食べるようなこともできない。

私にとってはこれが一番痛い。

自由に使えるお金が減ることをデメリットに挙げる人もいるが、そもそもあまりお金を使う趣味のない私にとっては、それは比較的どうでもいいことである。

 

そういった諸々の損得を天秤にかけたとき、結婚そのものを望むことはなかった。

割に合わないというか、責任の方が圧倒的に重たいと思われた。

あえて言うなら、結婚したいと思えるくらい好きな相手が現れれば、結婚してもいいなと思っていた。

そう思って生きてきて、まったくそんな相手に巡り合わなかった。

たぶん私には、一般的に言うところの恋愛感情はないのだと思う。

これは今でもそう思う。

だから結婚しないだろうと漠然と考えていた。

 

結婚する気がないのに付き合うのは、相手にとって失礼だと思う。

少なくとも、相手が女性であって、その相手に将来的な結婚の意思があるなら、男性は安易に付き合うべきでない。

いざ結婚するまでには時間のかかるケースがほとんどである。

平均で3年と言われたりもする。

女性が出産を意識するなら、20歳を超えるとさほど時間の猶予はない。

学生時代の相手と結婚するならともかく、社会人になってからなら、最初に付き合った相手と結婚するくらいのつもりでないと、20代での結婚はなかなかハードルが高いのではないかと思う。

30歳を超えてくると、出産のリスクはどんどん上がり始める。

そんな諸々を考えて、私は女性と交際することは避けてきた。

責任の取れないことはしない。

 

ここまで言っておいてなんだが、私は今、結婚しようとしている。

正確には、結婚を前提に交際している。

それは以前までそう考えていたように、相手がどうしても結婚したいほど好きな相手だからではない。

むしろ順序は逆で、結婚しようと思って相手を探し、たまたま出会ったのが今の彼女なのだ。

だからといって、今の彼女を愛していないわけではない。

たぶん私の愛は博愛に近い感覚なのだと思う。

大きさや向きの存在しない愛、とでも言えばいいのだろうか。

特別に誰かを好きになることはないのだ。

もともといろんな女性をある程度大事にできる感情はあり、それが特定の相手を向かないだけだ。

今は意図的に自分の愛情を今の彼女に向けている。

 

眠くなったので、続きはまた今度にする。