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異呆人

毒にも薬にもならない呟き

MTGからの卒業

今週のお題「卒業」

 

少し前にMTGをやめた。

卒業と言ってもいいし、その筋では引退と言われることが多い。

まずそもそもMTGって何ですか?というと、いわゆるカードゲームの一つである。

あまり一緒にされたくはないが、一昔前には遊戯王が大流行したし、最近ではヴァンガードが少し流行っていた。

やったことのない人からすると、似たようなものである。

 

MTGはアメリカのウィザーズ社の商品で、ウィキペディア上では世界初のトレーディングカードゲームと表記されている。

発売が1993年、日本語版は1995年発売なので、20年少しの歴史である。

私が始めたのは中学2年のときで、基本セットは5版か6版だったと思う。

 

最初は部活仲間に誘われたのがきっかけだった。

面白いカードゲームがあるからやってみないかと言われ、それまで話をしたこともなかった同じ学校の同級生のグループに加わった。

スターターセットを一つ買い、1枚10円くらいの安いカードをバラで買って補強してデッキを組んだ。

緑のクリーチャーで殴って、黒で敵クリーチャーを除去する単純なデッキだったが、MTGのルールの戦略性の高さに夢中になった。

雑魚デッキでも当時流行りのストンピィやリベリオンといった強デッキに、10回に1回くらいは勝てた。

 

高校のときはかなりハマっていた。

少ない小遣いを遣り繰りしてネザーゴーを組んだ。

街の小さなショップの大会にも出た。

肝入りのネザーゴーではなかなか勝てなかったのに、5色ドラゴンとか意味不明なデッキで優勝したこともあった。

 

高校を卒業して実家を出る際に、カードは置いていった。

仲間と遊ぶのが楽しかったので、地元を離れて一人暮らしとなってまで続ける気はなかった。

そのまま7年ほど一時引退していたのだが、転職して東京に出てきたことが転機となって再開した。

秋葉原が近く、ふと思い立ったのだった。

当時使っていたmixiで仲間もすぐに見つかり、毎週末のようにファミレスで夜通し遊んでいた。

コントロール型の感染デッキや青黒コントロールでいやらしい戦い方をするのが好きだった。

 

だが、また転職となり、勤務時間が長くなってからは、ほとんど触る機会がなくなった。

思い出したときに復帰したりもしたが、金と時間がかかるので卒業を決めた。

MTGはただ遊ぶだけならほとんど金はかからないが、ショップトーナメントで遊ぶとそれなりに費用がかかる。

レギュレーションにもよるが、古いカードの使えるモダンやレガシーはカードそのものが高いし、スタンダードは使えるエキスパンション(版)が変わっていくので、マメに買っていかないと付いていけない。

 

昨年、卒業して戻らない覚悟を決め、カードをすべて売却した。

二束三文にしかならなかったとしても、捨てるのはもったいないように感じられた。

しかし買い取ってもらったら、二束三文どころか10万円以上の値がついた。

中には、私が買ったときより遥かに高値がついたものもあった。

これだから趣味の品はわからない。

 

無駄な趣味だとも思えるし、昔は実家の家族に呆れられたものだが、私は十分に楽しんだと思う。

何より、それをきっかけに知り合った中学時代の友人とは、いまだに付き合いがある。

もう誰もデッキは持っていないが、パックだけ買ってドラフトというルールで遊んだりする。

1人1000円程度でルールを知っていれば遊べるやり方なので手軽だ。

最近はドミニオンカタンなどのボードゲームもする。

相変わらずだと思う。

 

卒業はちょっと寂しい気もするが、どこかで迎えなければいけないものでもある。

こんな些細な趣味だけでなく、人生の様々なことにおいて。