異呆人

毒にも薬にもならない呟き

医者と薬との距離感

どうやら風邪を引いたらしい。

出張で大阪に来ていて実家に泊まっているのだが、あてがわれている部屋がすこぶる寒い。

そもそも暖房器具がない。

密閉度は私の借りているアパートよりはるかに良いのでなめていたが、起きたら喉が痛くて鼻水が止まらなかった。

ここ数年、風邪をひきやすくなったのは、歳のせいと運動不足のせいだろう。

 

若い頃は風邪をひいても、薬など飲まなかった。

自然治癒力の偉大さを信じていたからだ。

いや、今でも自然治癒力は偉大だと思っている。

放っておけば治る。
そうやって免疫力が鍛えられる。
そう信じている。
 
ただ仕事をしていると、身体の不調を放置することができなくなってくる。
まずパフォーマンスが落ちる。
できる仕事の量と質が下がる。
それから、人と接する仕事なのでうつす心配がある。
自分が我慢するだけならまだしも、他人に迷惑はかけられない。
最近は体力的にも厳しくなってきて、外回りだとどうしようもなくなる。
とりあえず動けるように症状を抑えようと、仕方なく薬を飲むようになってきた。
 
効果は抜群で、恐ろしいくらい症状が止まる。
昔の同僚が「総合風邪薬は効き目の強い成分が多くて身体に悪い」と言っていたが、確かに悪影響がないか心配になるのもわかる。
ただ薬で症状が止まって仕事ができるようになると、「薬を飲んで仕事すればいいや」状態になり休養を蔑ろにするようになってきた。
基本的に「大丈夫」のラインが高い人間なのだ。
 
昨年、喉が酷く痛み、高熱が続いたことがあった。
風邪薬を飲みながら仕事をしていたのだが、薬で熱が下がっても、効果が切れるとまた熱が上がることを3日間ほど繰り返した。
さすがにおかしいと思って仕事を休んで病院に行くと、「喉に傷ができていて、そこから細菌感染しているみたいです」と言われた。
なるほど、風邪ではないのだから風邪薬は効かない。
 
出された抗生物質を飲んだら、ほどなくして症状がなくなった。
喉が痛かったので自主的にトローチも舐めた。
抗生物質が合わなかったのか、飲んだら頭痛がして辛かったが、病院に行って良かったと思った。
自分で勝手に判断せずに、さっさと専門家に診てもらうべきなのだろう。
 
要は、体調不良に陥ったら早く医者に診てもらえ、ということである。
特に歳をとってくると、些細な症状の裏側に何が隠れているかわからない。
「まだ若いから大丈夫」は、もっと別の機会にとっておくべきだ。
薬や医者を嫌う人がいるが、その根拠は意外に頼りなかったりする。
頼り過ぎるのもどうかと思うが、忌避する必要もないと思う。
診てもらって大したことなければ、大したことなくて良かったね、である。
大切なのは自分の身体の声を聞くこと。
つまり体調を客観的に把握すること。
 
あぁ、また鼻水が出てきた。
休めないので、薬飲んで仕事するか。